これは特にお役立ち記事ではございません!
自分がFP1級の学科を学んだまとめを随時記載していきます!
ライフプランニングで使用する係数
前回で紹介した通り、「ライフプランニング」を行う際には各年の収支、資産額等様々な数字を計算する必要があります。
その計算の際に利用できる代表的な係数が6つあり、元となる金額にこの係数を乗じれば求めたい金額を算出することができます
6つの係数
以下がその係数です
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 年金現価係数
- 資本回収係数
試験などでは「係数早見表」という表が問題に与えられ、その表を参照して計算することになります。
↓のような感じですね。
年 | 終価係数 | 現価係数 | 減債基金係数 | 資本回収係数 | 年金終価係数 | 年金現価係数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1.04 | 0.9615 | 1.00000 | 1.04000 | 1.000 | 0.962 |
2 | 1.082 | 0.9246 | 0.49020 | 0.53020 | 2.040 | 1.886 |
3 | 1.125 | 0.8890 | 0.32035 | 0.36035 | 3.122 | 2.775 |
4 | 1.170 | 0.8548 | 0.23549 | 0.27549 | 4.246 | 3.630 |
5 | 1.217 | 0.8219 | 0.18463 | 0.22463 | 5.416 | 4.452 |
10 | 1.480 | 0.6756 | 0.08329 | 0.12329 | 12.006 | 8.111 |
名称だけ見てもさっぱりだと思うので以下でひとつづつ見ていきます!
終価係数
「終価」と名称にある通り、終わりの価額、つまり
「現在の金額から将来のある時点における金額」
を求める際に使用します。
例えば、現在の100万円は年利4%で10年後にいくらになっているか、という場合に使用します。
これを求める計算式は
100万円 × 1.480 =148万円
1.480 は、早見表の 列:10年、行:終価係数
の部分ですね。このような感じで、係数表から求めたい金額を得られるような係数を参照し、
それを計算に使用する、というのが基本となります。
なお、この係数は、複利ベースで計算した結果を求めるものですが、6つのいずれの係数も複利ベースのものですので、この辺りはあまり気にしなくてもよいです。
現価係数
こちらは「現価」と名称にある通り、現在の価額、つまり
「将来のある時点における金額から現在の金額」
を求める際に使用します。
例えば、年利4%で複利運用し、10年後に100万円を受け取るには、現在いくら必要か、という場合に使用します。
これを求める計算式は
100万円 × 0.6756 =67.56万円
0.6756 は、早見表の 列:10年、行:現価係数
の部分ですね。
ちなみに、
終価係数は、現在の金額が将来いくらになるか、
現価係数は、将来の金額が現在いくらであるか
を求めるものですので、この二つの係数はそれぞれ逆数になるという性質があります。
実は試験では、「終価係数が必要なのに現価係数しか与えられない」、みたいなこともあり、
そうした場合にはこの逆数になるという性質を利用して、現価係数から終価係数を導き出して数字を計算する必要がありますので、一応覚えておいたほうがいいと思います!
年金終価係数
まず名称に「終価」とあるので、この係数は
「将来のある時点の金額を求めるもの」
です。かつ、「年金」とあり、これは
「毎年いくらか」
ということを表しています。
つまり、年金現価係数というのは
「毎年○○額を積み立てた場合の将来のある時点における金額」
を求めるための係数、ということになります。
例えば、年利4%で複利運用しつつ年間10万円づつ積み立てた場合に、10年後にはいくらになっているか、といった場合に使用します。
これを求める計算式は
10万円 × 12.006 =120.06万円
12.006 は、早見表の 列:10年、行:年金終価係数
の部分ですね。
若干名称から係数のイメージがつきにくい感じもするのですが、
「終価」で終わりの金額 = 将来の金額
「年金」で毎年いくら
というイメージが持てれば覚えやすいと思います!
減債基金係数
名称からはかなりイメージしづらく、もう覚えるしかない、といった感じなのですが、
この係数は
「将来のある時点において○○円を得るために必要な、毎年の積立金額」
を求めるための係数です。
お察しの通り、先ほどの「年金終価係数」の説明と逆のことを意味していることから
「年金終価係数」と「減債基金係数」は逆数の関係にあります。
年金現価係数
まず「現価」から、「現在の価額」を求めるもので、
「年金」から、「毎年いくらか」を求めるものということになるので、この係数は
「将来〇年間にわたって毎年〇〇円を受け取るために、現時点において必要な金額」
を求める際に使用します。
年金の原資はいくらか、みたいなイメージですね。
注意点として、終価係数と現価係数は逆数の関係なのですが、
年金終価係数と年金現価係数は逆数の関係ではありません。
このあたりごちゃごちゃになりがちなので、名称などから係数のイメージを持っておくことが重要だと思います!
資本回収係数
名称の「資本」「回収」のイメージから、この係数は
「現在の借入額を一定の年率で運用しつつ、将来にわたって毎年均等に返済した場合の金額」
「現在の額を一定の年率で運用しつつ、将来にわたって毎年均等に受け取る場合の金額」
などを求める際に使用します。
「資本回収」から、ローンの返済をイメージできると覚えやすいかと思います。
またまたお察しの通り、
先ほどの「年金現価係数」の説明と逆のことを意味していることから
「年金現価係数」と「資本回収係数」は逆数の関係にあります。
まとめ
6つの係数のうち、個人的な意見としては「減債基金係数」がまず覚えにくく、次いで「年金終価係数」と「年金現価係数」のイメージがつかみにくく覚えにくい。
という感じかと思います。
もちろん丸暗記でもよいと思うのですが、
練習問題を多く解く。
名称などからイメージをつかむ。
自分でよい覚え方を考える。
など、工夫してこれらの係数を覚え、活用できるようにしたいですね!
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