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住宅ローン金利「固定10年」を5大銀行すべて引き上げ
5大銀行のすべてで住宅ローン固定型の基準金利が上がりましたよー、という記事です。
各社だいたい0.05~0.14%の引き上げ幅のようですね。
各社の金利の一覧表を読売新聞がまとめてくれてましたので、引用させていただきます↓
記事にあるように、住宅ローンの「固定金利」というのは「長期金利」の影響を受けます。
「固定金利」の指標としては「新発10年国債の利回り」が代表的で、この1年の推移は以下のグラフのとおりです。
こうしてみると今年(2024年)に入ってから基本右肩上がりで利回りが上昇してますね。
金利は日銀の政策に相当の影響を受けますから、日銀が金利を上げたがっている状況を踏まえると、
今後のトレンドとしては、長期金利、さらには短期金利も上がっていくことが予想されます。
で、金利が上がることの何が問題なのかというと、
ミクロ(個人)の視点では「ローンの支払額が増え、住宅を購入しづらくなる」
マクロ(国内経済)の視点では「景気(金回り)が悪くなる懸念がある」
というところでしょうか。
金利が上がればその分ローンの借り手(僕ら)の支払額は増えますので、当然住宅を購入しづらくなります。
また、住宅が売れないので不動産業者や資材・家具家電・インフラその他の関連業種の業績にも悪影響が出ることになり、従業員の給与は低下、株価も下落するでしょう。
そして従業員は給与が下がったことによりますますお金を使わなくなり、さらにモノが売れなくなる、、、
というのが、一般的に住宅ローン含め金利が上がることによる景気への影響の一面です。
ちなみに0.05%というと大したことないように見えますが、金利の影響というのはこの見た目の数字以上に大きいです。
例えば
借入額:5,000万円、支払期間:35年、金利:固定金利1%
という条件で住宅ローンを組んだ場合の総支払額は
約5,931万円
です。
ここで金利が1.05%(+0.05%)に上がった場合の総支払額は、
約5,980百万円
と、たった0.05%で50万円ぐらい支払額が増えてしまうんですね。(一か月分の給料が消えると思うと結構なものです)
あくまでローンの「借り手」としては、金利は低いほうが望ましいということは間違いないですね。
まとめ
住宅ローンの金利について、現状は「固定金利」が上がってきてますが、日銀の政策がこのままの方向性であれば、いずれ「変動金利」も上がっていくことが予想されます。
今後の景気の状況もなんとも言えませんし、
特に住宅の購入を検討している方は購入時期をどうするか慎重に考える必要がありそうですね。
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